約 1,862,873 件
https://w.atwiki.jp/anime_naruto/pages/105.html
制作協力(NARUTO) 31話(2003年4月30日放送) 39話(2003年6月25日放送) 79話(2004年4月14日放送) 他の作品での制作協力 くじアン(亜細亜堂)3話、10話、 デルトラクエスト(OLM) 4話(2007年)、8話(2007年2月24日)、 15話(2007年4月14日)、
https://w.atwiki.jp/armado/pages/18.html
集え!アルマジロ王国!! スタジオアルマジロで最もゆるい。 スレ上にて、「昼間だからコテがいない、話が進まない」または「人があんまいない・・」などと 手持ちぶたさの時にやっているリレー式4コマ作成。 ただの暇つぶしだと思います。 ハイパーニートタイム\(^o^)/ 472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/11/06(木) 12 47 14.44 ID BYSZn/Ws0 ニート部としてならなんかやるぜ 473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/11/06(木) 12 48 19.88 ID 6RGN7BbC0 なんかあんま昼に活気がなさ過ぎて 472 リレー四コマなんてどうだい? 流れ。 1)「リレー4コマやるよ」と呼びかけ。 2)3人くらい集まったところで、書く順番を決めます。内容は行き当たりばったりで。 3)1コマ目、2コマ目、3コマ目を順番に書いていく。 4)1コマ目を書いた人が4コマ目を書き、4コマの形にして完成。
https://w.atwiki.jp/popnmiddle/pages/256.html
NORMAL HYPER EX Level - - - Objects - - - BPM - Artist - 楽曲概要 AC版ポップンの収録はAC○○。ジャンル名は「」。 解禁方法 「 パック」を購入する。 動画 攻略 各難易度ごとに[N]・[H]・[EX]で区別して記入してください 名前 コメント コメント(感想など) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/267.html
エピローグ~one year later…8~ 12時ジャスト。 柳茜は玖珂ベルルムと連携を取りつつ、エリスタワー1階へと潜入した。 「誰もいない?」 「気を付けろよ茜。奴さんら、結構名の知れたテロ組織らしいからよ」 ベルルムの言葉に頷き、エントランスに出た二人。 そこには人の姿は無かったが…。 「ここもかよ…。どうする?2階に――」 「行かなくても良さそうよ」 エントランスから3階まで吹き抜けになっている頭上を見上げると、そこには人型のロボットが10体ミニプロペラで体を引き上げ、空に浮かんでいた。 ベルルムはギアアックスと呼ばれるハルバードタイプの武器を構える。 対して茜は、右手に携帯電話、左手に星形のバックパックを取り出してアプリを起動した。 するとバックパックへと茜の魔力が流れる。 魔素が極端に少ない出雲の街中でも使えるようにと、微量の魔力でも反応するように松原エレナの祖父、松原クリストフが発明した機械装置だ。 そのバックパックが変形し、巨大な白銀の翼へと変化した。 もちろん、見た目はメカメカしいが、それでもまるでかつて大和に存在した竜、グレイシアの翼のように美しいフォルムをしていた。 「ベルはサーチをお願い。後、撃ち漏らした奴と」 「へいへい」 「じゃ、いっくぞー!」 ヘッドホンについたインカムのボタン部分を押すと、ゴーグルのように目を覆う装置が現れる。 ベルルムがそれで周辺のサーチを開始するのを確認すると、茜は頭上で機銃を構えたロボット達に目を細め、翼を羽ばたかせる。 翼から炎が噴き出し、その炎がきらきらと雪の結晶のように変化した。 この効果に特に意味は無いが、松原博士の拘りらしい。 茜は空を飛び、そのまま加速しつつロボット達と交差する。 キィン!という音が辺りに響くと同時に、翼に触れたロボット達は真っ二つに切断された。 「残しすぎだろ!」 「あんたの仕事でしょ」 分断されても、地面に落ちてもまだ動くロボットを丁寧に機械式のハルバードで潰していくベルルム。 その間も空中でキィンという音が響き、次々にロボットが落ちていく。 「おい!横からデカいのが来るぞ!」 「横!?」 ゴォォン!と轟音を立てながら、2階部分の壁をぶち抜き、10メートルはある巨大ロボットがエリスタワー内へと入ってきた。 そして飛行中の茜へと豪快なアームパンチが繰り出される。 「遅い遅いっ!」 ウイング『グレイシア』状態での茜の速度に、巨大ロボットの攻撃速度は追いつけていない。 確かに驚きはしたが、出落ち感溢れるロボットに余裕を見せつつ、難なく茜はアームを回避した。 が。 「ぐうっ!」 『おーほっほっほ!甘い甘い!まるで手作りチョコレートのように激アマですわよ!』 高笑いが聞こえ、巨大ロボットから声が聞こえる。 アームは回避したのに、茜の体が痺れて動かなくなったのだ。 そのまま落下し、地面に激突する前にベルルムに受け止められたお蔭で落下ダメージは無かったが、足だけでなく腕も痺れており、声まで満足に出せない状態だ。 『このスペシャル☆フジヤマ試作機の威力はいかがかしら?回避したと思ったら痺れていた。この二段構えが私の素晴らしい科学力でしてよ!おーほっほっほ!』 「辺りに強力な電磁波でも出してやがんのか…?茜、動けるか?」 問題ない、と言うようにジェスチャーをするが、まだ立っているのもフラフラの状態だ。 このままでは次のアームの一撃に耐え切れそうにない。 「仕方ねえ、リリーフだ!お前は少し休んで回復を――」 「そうはいかんよ」 突如、影から現れるようにぬるっと現れた老人。 老人は茜とベルルムの影を踏むと、二人の体が動かなくなる。指一本動かせない。 「このジジイ…!」 『ちょっとコザック、最初はこのスペシャル☆フジヤマ試作機のテストをさせてくれる約束でしょう?』 「アリッサよ、ちゃんと調査書を呼んだのか?無能な騎士連中はともかく、神子と戦乙女。すぐにそのロボットを破壊する手を使ってくるはずじゃ」 『舐めてんの?そんなガキ共、すぐに倒せちゃいますわよ』 「それに…あの臥龍も3層へついたようじゃ」 『臥龍…!それはキケンですわね』 コザックと呼ばれた老人と、アリッサと呼ばれた巨大ロボットを動かす女性の話をただ聞くだけしかない茜とベルルム。 中でも、臥龍…つまり臥龍ヒアデスの方が茜よりも強敵扱いされている事が、茜には面白くなかった。 「ジャッカルは心配ではあるが…レイスが上手くフォローしているじゃろう。レイスならば、双星姉妹に遅れはとるまいて。 それに残りはザコ。松原というハンターは少々手強そうで心配ではあるが、屋上の無能騎士団の連中ならば、今頃ロボットで何とかなっているはずじゃ」 『すべては作戦通りってわけですわね…。予想通りに行き過ぎるのも、些か不安はありますが…まあいいですわ。コザック、例のアレを』 「やれやれ…年寄りをこき使わせすぎじゃ」 コザックが懐から金色に輝く珠を取り出す。 それに魔力を込めると、辺りに青い雷がほとばしる。 それと同時に、雷光により影が消えたため茜とベルルムは動けるようになった。 「ベル!」 「俺の心配よりも、自分の身を守れよ茜!」 「…わっ!」 青き雷は手当たり次第に、変則的に辺りに奔る。 無差別で予想不能の動きに、直撃したベルルムと掠った茜は雷光が止むのを待ち、目を開けた。 お互い、特に怪我などは無いようだ。 未だコザックの持つ珠は金色に輝いているものの、再度雷が出るということもなく。 「お?なんともねぇぞ」 『じゃあお試しになって?』 「油断すんな!エストレア!」 巨大ロボットから繰り出されるパンチが、ベルルムを襲う。 咄嗟に駆け出し、星形状のバックパックを変形させようとする。 しかし、彼女の予想に反してバックパックはいつものように変形を見せない。 「な…っ…!?まだエネルギー残ってるはずでしょ!」 「バカ野郎!どけっ!」 巨大ロボットの強烈なパンチが、茜を突き飛ばして無防備のベルルムに直撃。 ベルルムは大きく吹き飛び、壁に激突し動かなくなった。 『あらまあ、神子の力を使いましたのね。本当なら跡形も無く破裂するはずでしたのに』 「ふぉふぉふぉ、じゃがまあこれで後は戦乙女のみ」 「ベル!…あんた達、いい加減にしなさいよ!」 ベルルムに突き飛ばされ、体勢を立て直している間に状況が動く。 どんな高架化は分からないが、おそらくあの青い電撃は機械類を一切動かなくさせる力だ。 魔力を流せる機能があるとはいえ、基本的に茜の七変化するバックパックは機械。 出雲対策用と言った所だろうか、敵ながら天晴れではあるが…。 「まずったな…通信も使えなくされてるし、タワーの入口も機械での開閉だから援軍も来ない…」 『ほーっほっほっほ!更にこのスペシャル☆フジヤマが開けた穴には、ネズミ一匹通しませんわ!万事休すって所かしら?ハンターはどうでもいいんですけれど、まあ私たちの野望のために死んでもらいましょう。グッバイ!!』 回避!そう思ったが、再びコザックがいつの間にか茜の影を踏んでいる。 「このぉっ…!」 「相手が悪かったのう。アリッサのみならば、戦乙女と神子を止めることはできなかったじゃろうに…じゃが安心せい、ワシも歳だから、老い先は短い。あの世で再び会おうぞ、戦乙女」 『天誅!!』 茜は目を瞑る。 死を覚悟したのではなく、まだ何か対抗策はないかと。 だが、無情にも辺りに轟音が響いた。 ベルルムは咄嗟に神子の能力、彼の場合は身体を一時的に超強化する力を使ったのだろう。 それですらあの有様だ。 魔力も満足に使えない出雲の地で、機械も発動しないこの状況。 完全に、死が――。 ☆ 『W,WHY!?な、なぜ…』 「なんじゃと!?速い、速すぎるッ!!」 どうやら自分はまだ息があるようだ。 それどころか、体が満足に動く。 アリッサが攻撃を外した? と思った矢先、聞き覚えのある声が茜の耳に届いた。 「フフフ…ハーッハッハッハ!!!このォ!!臥龍ヒアデス様をォ!!忘れてもらっては困るぞォォオォ!」 『ど、どうやってこのタワーの中に!?完全に入口は封鎖しており、スペシャル☆フジヤマが空けた穴に近寄れば、気づくはず…』 「ぬるゥゥゥいッ!!!この私が…キサマらテロリストに一切の備えもしていないと思ったかッ!!キサマらテロリストが行う、非道極まりない出雲の機械技術を封ずる対策を想定していないとでも思ったのかッッ!!」 ヒアデスはタワー入口を指さした。 そこは完全に爆発して吹き飛ばされており、更に彼の部下数十名が火薬式の手榴弾を構えている。 「あ、呆れたわ…この出雲でそんな原始的な道具をいつの間に…」 「私はァ!!この出雲の、法王様を守る盾なのだァッ!!ならば…故に…いつでも裏の裏のそのまた裏をかくのがこの臥龍ヒアデスなのだよッッ!!」 「さ、さすがは隊長格よ…!恐れいったわい!」 『ふ、ふざけないで!そんな原始的な武器で、このスペシャル☆フジヤマを破壊できるとでも本当に思っているのかしら!?それに臥龍ヒアデス!貴方の武器は機械式だから、どの道使えはしないじゃない!』 「貴様見破ったのかッ!!!?この流れなら、私が入口をこのアルデバランで破壊しやってきたと思うはずッ!!裏の裏のそのまた裏の裏をかいたと言うのかッ!?」 いつも以上に叫んで、ヘイトを集めているヒアデス。 その間に彼の部下が一人、細長く布に包まれた物を茜に持ってきた。 茜は真田に頼んでいた物が到着したことにほっと安堵し、持ってきた部下に感謝の意を伝えると布を取った。 布から現れたのは、二振りの真紅の直刀。 『D』と名付けられし、茜の魔導具だ。 「アリッサ!!抜けておる場合ではないぞッ!!!戦乙女が!!」 『しまったっ!!』 狼狽する敵二人とは対して、ヒアデスは余裕の笑みを茜へと向ける。 信頼にも似た笑みを向けつつ、小さくつぶやき。 「フ…今回ばかりはこの臥龍ヒアデスがあえて譲ってやろう。あえてだ。次はハンター風情が出しゃばるんじゃあないぞッッ!」 「さて…と」 ヒアデスの言葉を無視しつつ、茜が魔導具を構えると魔導具から不思議な力が放出される。 茜の場合、こちらはあまり使用しないが…魔導具周囲1キロ範囲の特殊な力を無効化するという魔導具の効果。 最初に茜のバックパックの電力が戻った。 それに気づいたコザックは、慌てて茜へと飛びかかる。 「いかん!何かする気じゃ!」 『させませんわ!』 「エストレア!!」 今度こそ、茜の言葉と共にバックパックは反応し盾へと変形した。 七変化の一つ、まずシールド『エストレア』で巨大ロボットのパンチを無効化するだけでなく、衝撃を巨大ロボットに跳ね返す。 巨大ロボットは吹き飛んだが、これくらいではダメージが届いていないくらい装甲は硬いようだ。 「猪口才な…動きを止めていてもらおうかの!」 「アドラメレク!!」 七変化の一つ、バックパック『アドラメレク』の形状へと戻り、紅く光る。 出雲外から広範囲に渡り、魔素をこのバックパックへと集まり始める。 それは茜の魔力へと変換され、この出雲に於いても飛鳥並の魔力を発揮させるという効果だ。 「じゃが踏んだァッ!!これでお主は動け…!?」 「ざーんねん」 既に飛んでいた。 七変化の一つ、ウイング『グレイシア』。 先刻も発動した翼への変化により、巨大ロボットが空けた穴からエリスタワーの外へと、空高く舞い上がる茜。 七変化の一つ、ブーツ『ミスリル』へと変化させ、落下と共にブーツから炎を吹き出し、ジェット噴射のように急加速する。 「頼むよ、『アスカ』!」 七変化の一つ、アーム『アスカ』により、直刀を持つ腕が鉤爪へと変化する。 巨大ロボットの頭上へと、『ミスリル』によるジェット噴射加速もプラスし、二本の直刀による倍撃を繰り出した。 更に鉤爪による一撃でロボットの装甲に傷がつき、コクピットのアリッサの姿が見えたものの、致命的な一撃にはならなかったようで巨大ロボットは体勢を立て直し、茜から距離を離した。 『有り得ません!コザック、もう一度影を!』 「やっておるわ!効きやせん!」 魔導具の効果ではなく、七変化の一つ、ベルト『ウロボロス』の効果。 ウロボロスを模したベルトが青き光を放ち、状態異常などは受け付けない。 他にも効果はあるが、今回は割愛しよう。 「今降参するなら、これで勘弁してあげるけど?」 『シャラップ!調子にのるなよ小娘!!』 「あらら」 煽り耐性低すぎない?と薄く笑って、茜はベルトから更に変化を行う。 『おーほっほっほ!勝った!その効果ならコザックの影縛りは受けないでしょうねえ! でも効果を変えたらコザックはまだ貴方の影を踏んでいますのよ!!』 「ち、近寄るなアリッサ!!この女、まだ『変化を解いて』おらん!!」 「変化が一つだけっていつの私の話をしてるのよ。エクスハティオ!」 七変化の一つ、ヘルメット『エクスハティオ』。 エクスハティオの頭部を模したヘルメットの効果は、火属性変化と特殊技ABBAの強化の二つのみ。 更に、ここで魔導具のもう一つの特殊効果も更に発動する。 魔導具で斬りつける事に、最大3倍まで威力が上がる特殊効果。 2回斬りつけたので既に最大火力。魔導具『D』も燃え上がらん程の真紅の光を放っている。 これ以上威力を上げることもできるが、そうなると反動で自分もただでは済まないのが、異次元から戻ってきた劣化と言えるだろう。 そのためこれ以上上がらないように、現在はリミッターがつけられている。 『さ、さすがはCクラスハンター、柳茜…』 「だからいつの私の話をしてるのよっての!」 右の直刀でロボットを斬りつけ、氷漬けにする。ウロボロスの力の効果の水属性変化。 続けて左の直刀で斬りつけ、爆撃を起こす。エクスハティオの力の効果、火属性変化。 「Bクラスハンター、柳茜。地獄で覚えておきなさい!っどーんっっ!!」 最後にベルト『ウロボロス』をバックパック『アドラメレク』へと変化させ、ヘルメット『アドラメレク』で強化されたABBAを巨大ロボットにブチ込む。 大爆発と共に、跡形も無く巨大ロボットは消滅した。 「やばっ、やりすぎたかも!」 「また爆発オチかよ茜!」 苦しそうに体を起こしながら、ベルルムが背後からお疲れの意を込めて声をかける。 そんな事言ったってしょうがないじゃん、と返そうとした時、彼女らの目の前に銀髪の貴族風の衣装を纏った男が現れた。 その男は、巨大ロボットからすんでの所で救出したアリッサを抱え、空を飛んでいる。 「まだ仲間がいたの?」 「勘違いをしないでもらおうか、戦乙女。今回は君の健闘を称え、挨拶に伺ったまで」 暫く茜とベルルムは顔を見合わせた後、何言ってんのこいつという視線を男へと向けた。 男は気にせず、フ、とキザったらしく笑うと背を向けマントを翻して歩きだす。 「この出雲は必ず我々、朱赤い檻が手に入れる。天空神の名に掛けて、この出雲をあるべき姿に解放するために、な」 「今回は退いてやるわ…次は戦乙女、貴様がいない時に現れたいところじゃの」 「ちょっと、はいそうですかって見逃すとでも…!?」 余裕そうに立ち去る男、それに駆け寄る、爆発の余波によりボロボロのコザックを追おうとした茜とベルルムだったが、男と茜達の間が巨大な光によって阻まれた。 魔力とも、法術とも違うその力。 驚き、二人は一瞬立ち止まってしまった。 「フ…所詮は井の中の蛙。確かに魔導も法術も恐ろしい力ではあるが…世の中には更に上の力があるという事を忘れるな」 言うだけ言って消えた者達に、呆気に取られて見ていた二人。 すぐに正気に戻ったのは、誰かの悲鳴だった。 「なんだァこれはァァァァ!貴様らハンターがこんな惨状にしたのかッッ!?」 「あ、やっば」 「だからやりすぎだって言ったろ茜!」 「はぁ?知ってんのよ、あんた最後、法術使って私の力強化したでしょ!」 「は、はあ~?そんな事するわけないだろ!証拠あるのかよ!?」 「うるさいうるさァァァァいッ!!これだからッッ!!!ハンターは嫌いなのだッッ!!!事情聴取だ来いッッ!」 こうして、激怒したヒアデスから逃げるべく、二人は全力でエリスタワーから去って行った。 ヒアデスに捕まれば、ギルドが不利な事になるのは明白。 そりゃあ少しは非を感じている二人だったが、エリスタワーの管理者はヒアデスではなくポルックスなのだから、そちらと交渉して今回の一件を説明すれば丸く収まる。 なので全力で今はヒアデスから逃げる事を決めた。 「待てェェいッ!逃げるんじゃあないッ!!」 「うるせー!事情はちゃんとポルックスちゃんに説明するっての!!」 「やっぱりギルドとは連携できないッ!!!騎士団の誇り高き精神とは噛み合わないッ!!」 新たな脅威が訪れはしたが、戦乙女をはじめとするハンターギルド。 そして常に敵対発言をしているものの、肝心な所は協力してくれなくもない騎士団。 この二つがあれば、出雲のどんな脅威も退ける事ができるだろう。 ◆柳茜 異次元帰還後、Cクラスハンターへと昇格したのを切っ掛けに、風見次郎から声を掛けられ開設したばかりの出雲支部へと身を置くことになる。 そこで色々な事件を解決し、つい先日Bクラスハンターへと昇格する一方で魔導具の作成も積極的に行い、出雲支部では第一号の魔導具所持者となった。 状況判断にも長け、出雲支部の中ではそのハンタークラスが指し示す通り一番の功労者。 唯一の欠点といえば、市内戦に於いてはその力の被害が大きいため、その際は真田斎がストッパーとしてよく組まされる。 これでも異次元どころか、気象制御装置を止めた時よりも力は弱くなっているというのは本人談。 『戦乙女』という渾名を知らない者は、この大陸ではほぼいないくらいの有名人。 ◆玖珂ベルルム 異次元帰還後、扱いこなせていた法術の力が、弱体化により再び使いこなせなくなった。 そのため鳳仙エルハイアに頼みこみ、騎士団の監視下ではあるがハンターギルドへの所属を認められる。 こと戦闘系の依頼では、柳茜や松原エレナと組むことが多くフォロー役に回る事が多い。 一方で一人での依頼の場合は出雲支部の中で誰よりも効率的に動ける典型的なソリストだが、その真価が発揮されることは今後ほぼ無い。 面倒見もよく、後年は新人育成に精を出した。 ◆臥龍ヒアデス 異次元帰還後、いつもと変わらず法王に忠誠を誓い鉄甲を振るう。 ハンターギルドを常に敵視しいがみあってはいるが、ハンターギルドの必要性を説いた、実は出雲支部開設の影の功労者でもあるがそれが明かされる事は今後無いだろう。
https://w.atwiki.jp/shingcmatome/pages/345.html
管理人ゾンビの嫌いなゲーム会社
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/221.html
プロローグ・終わりの始まり 「あれ…?ここは…?」 柳茜が目を醒ますと、そこには沢山の見知った顔が倒れていた。 今まで幾度となく共に戦ったハンター達。 そして、辺りを見渡すと宇宙空間のような場所に、自分達は石造りのような場所にいた。 ユグドラシルで見た巨大な大樹と、その周りには巨大な湖がある。 ―久しいな、人間よ― 「!?」 その一言により、周りの者も目覚め始めた。 茜は、驚きの表情で眼前に聳える竜、エストレアを見る。 「えーっと…」 まず甚目寺禅次郎を探そうとした。 エストレアが用があるとすれば、彼の竜に見いだされた禅次郎だ。 辺りに沢山のハンターがいる事を見れば、茜も大勢の中の一人に過ぎないのだろう。 ―今回は貴様だ、柳茜― 「え?」 ―終わりが始まろうとしている。滅びの星、ハミルトン。魔王竜アドラメレクのみが起動できる、いち文明を滅ぼすことができる魔法― 「ちょ、ちょっと待ってよ!いきなりユグドラシルに連れてこられて、突然そんな事を言われても…」 ―心せよ、柳茜。アドラメレクに見出されし竜の戦士よ。これより、アドラメレクに代わり最終試練を開始すると宣言させてもらう― 状況を少しずつ呑みこんでいく茜。 ユグドラシル、とは言ったが、厳密にいえばここはユグドラシルではない。 ユグドラシルの5層に似てはいるが、全く別の世界だ。 何よりここが始まり。 巨大な石造りの階段があり、遥か上の層のような場所は、広大な翡翠でできたエリアとなっていた。 ―あれはほんの一角。第一階層は四季の階層となる。言うよりも行けばわかるだろう― 「…」 色々聞きたいこともあったが、確かに実際に見てみない事にはどうにもならない。 仲間に声をかけ、第一階層、四季の階層と呼ばれる場所の探索を始めるようとした時だった。 「あれ?皆?」 「…おい、どうなってんだ?ラウム」 「フェルゼちゃんっ!ハナちゃんとかみんな消えちゃったのっ~!」 いつの間にか、茜と白神凪、福良練の3人しか階段を上がってきていない。 困惑する3人に、エストレアの声が聞こえる。 ―アドラメレクにより、階層に挑める人数は決められている。そして、悪魔共は既にいない― 「そんなぁ…またせっかくフェルゼちゃんとお話しできると思ったのに…」 「いや、待て福良。この世界のどこかに、感じねぇか?ラウムの気配は、遠くだが感じるぞ」 「悪魔はよくわかんないけど…とにかく、挑めるメンバーは決められてるってことね。いつもこの3人で挑まなきゃならないってことはないんでしょ?」 ―然り。そして、貴様達と縁のある者達が、悪魔に囚われの身となっている。その者達は、エリア攻略の手助けとなるだろう― エストレアの声がやむと、8個の宝玉が3人の手に入っていた。 「これは…」 ―悪魔に囚われた者達の魂。我がいる拠点に戻れば、解放してやろう― 「…とにかく、一度戻った方が良さそうだね。悪魔の力は使えそう?」 「ああ、そこは問題ない。中にいたラウムが、力だけ残して消えたような感覚だな」 「じゃ、問題ないね。戻るよ!」 ☆☆☆ 3人が戻ると、そこには消えたはずのハンター達が戻ってきていた。 エストレアのいう事は本当のようで、一度に向かえる人数が制限されているようだ。 ―では解放を行う― エストレアの一つ目が光ると、8つの宝玉は壊れ辺りが光に包まれる。 そして、そこには佐治宗一郎、上条森羅、城ヶ崎憲明、織ヒカル、燕沢凛桜、北嶺真帆、砂金美作、葎イクルの8名が地面に座り込んでいた。 「…はい?おい!てめぇらどうなってんだ!?俺様さっきまで仕事してたはずだぞ!」 「ああああ!ちょうどいい所で!!!フラグが折れたァァァ!」 「おやぁ~?ここはユグドラシルですかねぇ~?」 「これは…そうそうたるメンバーだな」 桐石登也は、8人を見て思わず笑った。 これだけいれば百人力というものだろう。 そして。 「ヒカル~!!本物カヨ!?」 「ヒカルっ!」 「え?俺なんで…?は?イクルに…維胡琉先輩!?」 操られていた水鏡流星が、殺害したはずの織ヒカル。 彼がそこにいたのだ。 ―アドラメレクの力で、死者も貴様達の同行者として呼び出されている。総勢20名の同行者と共に、全ての階層を攻略し、立ちはだかる敵を倒し、アドラメレクの座す終わりと始まりの地へと向かう事が貴様達の目的となる。降りたい者は我に言え。現実世界に戻してやろう。ただし、その者はもう資格は失い、この最終試練への協力はできない。ここにいる者達がハミルトンを止めるか、止められず世界ごと巻き込み死ぬ時までゆっくりと残りの人生を謳歌するがいい― 「ちなみに、私は抜けられないよね?」 ―当然だ。貴様が抜けるという事は、最終試練の放棄を意味する― やっぱりね、と茜はため息をついた。 ―2月末日。およそ2カ月間、アドラメレクは待つといった。つまりそれまでにアドラメレクを倒せない限り、ハミルトンの発動は食い止められず、現実世界もろともこの世界は滅ぶ。今日は12月27日。1月1日まで待ってやろう。どの道、正式な攻略開始は1月1日からになる。そこで、他の者達は答えを出すがいい。最終試練に挑むかどうかを― 貴方達の前に、沢山の食料品が出現した。 全く調理していない、生のままの肉が、野菜が、魚が。 ―滅びの時を迎えるまでの食については、我がユグドラシルの力を以って提供してやろう― ☆☆☆ 拠点となったユグドラシルの一角に、上条が用意したスペース、アイテムショップがある。 彼だけ召喚された時、土御門家が所有する物資と共にここに召喚されたのだ。 「はぁ~、ババアは消えろ。どうしても売ってほしいなら、煌石1個10万円、ベッドの日用品は100万円。現金で」 「よし、揚羽さんこいつ殺そう」 「おっけー!」 「ちょっと、なんだよ!?僕のものだぞ!金払えよババア共!おい、来るなよ!うわあああ」 多少高いままだったが、それでもギルドで提供していた煌石等は定価よりちょっと高いくらいに、日用品も定価で。 茜と烏月揚羽の女子力で、交渉は成立した。 ☆☆☆ 拠点となったユグドラシルの一角に、貴方達が神崎信との最終決戦で使った飛行船、エリュシオンがあった。 「ここの座席を使えば、全員寝泊りできそうですねェ~」 「そうッスね、多少体は痛くなると思うッスけど」 「伍代さんもお留守みたい?」 砂金とヒカル、そして凛桜はエリュシオンの調査をしていた。 特に魔物などはおらず、寝泊りにも多少は体を痛くするだろうができるスペースはある。 肝心のエリュシオンの飛行装置などは、分かる者がいなかったため動かすことができなかったが…。 「でもこれ、掃除とか誰がするッスか…?」 「…リオは嫌よ」 こうして、エリア探索に行けない者達で交代して掃除を行う事になったのだった…。 ☆☆☆ 「いやぁ~興味深いですねぇ~!見たこともない魔物がたっぷり!」 「城ヶ崎さん、これ見て…!」 「おぉ!北嶺さんこれはすごいですよ~!絶滅したはずのむいむいです~!」 「ずいぶん盛り上がってんな…」 志島武生は、城ヶ崎と真帆と共に拠点となったユグドラシルの一角にある書庫へ来ていた。 「ここで、今まであったことを記録しておきますからね~。魔物の生態も知りたければ来てください~」 ☆☆☆ 拠点となったユグドラシルの一角に、だだっ広いだけの場所があった。 「おっしゃ、ここは訓練とかするのにちょうどいいな」 佐治はそこを眺めて一人呟いた。 「しかしなぁ、上条のアホはともかく、なんで俺様や城ヶ﨑がエリアに向かえねぇのかなぁ」 佐治が同行メンバーとして粋がっていた時、エストレアの一言を思い出す。 ―同行者は20名。しかし、佐治宗一郎、上条森羅、城ヶ崎憲明の3名は非同行者となる。同行者20名以外にも、幾人かの非同行者も囚われている。救出すると良いだろう。なお、非同行者はアドラメレクの力によりこの拠点より外には出れぬ― と。つまり佐治は既に戦力外なのだ。 「ふざけんなっつーの!だったらガキ共強くして、アドラメレクぶっ倒す!!!」 こうして、アドラメレクの、竜の戦士の最終試練が始まったのだった――。
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/182.html
8月18日午後21時。 目を醒ました鬼ヶ原空は、ここが書斎という事に気が付いた。 書斎には中から鍵がかけられたため、念の為鍵をかけている。 「どうしてここにいるんだっけ」 寝ぼけ眼で小さく呟き、状況を整理した。 あの時、死体が草刈り用の鎌で空の足に突き刺した後、まずはクマのぬいぐるみを突き飛ばして、その後地獄歌で死体共々再起不能にしたのだ。 だが、キッチンに逃げるように向かった空は、そこで先回りしていたクマのぬいぐるみと遭遇。 ストレイキャットを発動していたため、気づかれることは無かったが、この状態でもう一度クマのぬいぐるみとやり合う覚悟はなかったため、次に向かおうと思っていた書斎へと向かったのだ。 幸い、ここには死体もクマのぬいぐるみもいなかったため、ある程度血が止まった右手のタオルを、今度は足へと巻く。 しかし、深く切れているため右手にはジャージを千切って巻いて応急処置を施した。 「あー、思い出した。それから少し意識とんでたのか」 何の感情をこめないで呟く空。 一人はこういう時に物悲しくなる。 と、その時携帯にメールが来ている事に気が付いた。 『空ちゃんへ。 向坂維胡琉です。無事ですか? ひとりかくれんぼの概要を、ネットカフェで調べたので送ります。 はじめに ひとりかくれんぼとは、降霊術の一種で、自分で自分を呪う儀式のようです。 同居人等、家にいる人にも迷惑がかかるようなので、今回は空ちゃんはそれに巻き込まれた形になると思います。 用意するもの 手足があるぬいぐるみ ぬいぐるみに詰める米 爪切り 縫い針と赤い糸 刃物(包丁でもカッターでも、鋭利なものなら大体いいようです) コップ一杯の塩水 手順 ぬいぐるみに名前をつけ、ぬいぐるみの詰め物を出し、代わりに米と自分の爪を入れて縫い合わせる。 中の米はぬいぐるみの心臓、赤い糸は血管を示しているのだとか。 隠れ場所を決めておき、そこに塩水を用意しておきます。 御前3時になったら、以下の順に行動します。 1、ぬいぐるみに「最初の鬼は(自分の名前)だからと3回言い、浴室に行き水を張った風呂桶にぬいぐるみをいれる。 2、家中の照明をすべて消し、テレビだけつけ、目を瞑って10秒数える。 3、刃物を持って風呂場に行き、「(ぬいぐるみの名前)見つけた」と言って刃物を刺します。 4、「次は(ぬいぐるみの名前)が鬼」と言って、自分は塩水のある隠れ場所に隠れる。 また、終了方法についてですが、塩水を少し口に含んでから隠れ場所から出て、ぬいぐるみを探してコップの残りの塩水、口に含んだ塩水の順にかけて、「私の勝ち」と3回宣言して終わりだそうです。 この手順を2時間以内に終了させなければならないみたいですが、時間は大丈夫でしょうか? P・S そっちに向かっているハンターもいるようなので、最悪、どうにもできない状況の時は彼らを待って行動してください』 空はメールの来た時間を見る。 20時ジャスト。 そして、現在の時間を携帯で確認する。 21時12分。 「もう2時間超えてないか?どうなるんだこの状況……」 呆れた顔で呟いた空。 それに、終了方法を見るに塩水が必須のようだ。 彼女は塩水を持ってないし、おそらくあるであろうキッチンにはあのクマのぬいぐるみがあった。 そして女の子。3階にいるであろう彼女も探さなくてはいけない。 しかしあれから2時間以上経っている。 既に彼女が生きているのか、と言うとやはり逃がした空の友人である、灰原の言うように絶望的な状態も考えなくてはならないのだろう。 加速装置を使っても、この足では満足に動くことはできない。 その事だけは念頭に入れておかなくてはいけない。 「お?」 空がそう考えていると、携帯のメールしか見ていなかったため、着信が来ている事に気が付く。 8件。うち1件が白神凪でもう7件は桐石登也だ。 最終履歴である登也に掛け直すと、すぐに彼は電話に出た。 『空、大丈夫か!?』 「登也か、電話かけ過ぎだろ」 『なんでそんなに緊張感ないかなぁ!?』 『おい登也……さっさと確認しろ』 『わかってるって凪』 維胡琉の言っていた現場に向かっているハンターというのは、この二人なのだろう。 現在の空のいる場所を伝え、維胡琉から開始・終了方法を聞いた旨を伝えると、凪からよし、という声が聞こえた。 『鬼ヶ原、今俺たちは家の前にいる』 『お前から連絡来るまで、ネットにつないで調べてたのに……維胡琉さん伝えてたのは想定外だったがね。もっと別の事を調べりゃよかったか』 「気にするな、私もひとりかくれんぼの事を詳しくは知らんしな」 『……とにかく、今から俺達は中に突入する』 『人命第一ってわけで、この家の人も許してくれるだろうさ!』 「ああ、待ってる」 電話を切る。 ひとまず、もう少し休憩を取ろうと思った。 なんせ、二人とも回復できないメンバーだからだ。 この右手と足の怪我も、もう少し付き合わなくてはいけないだろう。 来るまでもう一眠り、と思った時に灰原からメールが届く。 『空、生きてるか。 解決方法を追記しておく。無事に帰って来いよ』 と、その後に長々と解決方法が書かれていたが、要約すれば維胡琉と同じ内容だった。 「キャアアアア!」 メールを見て、いつも後手に回る灰原に呆れていた瞬間、上の階から悲鳴が聞こえた。 まだ登也と凪は来ない。 そして、一人では死体とぬいぐるみ同時相手はまず不可能。 彼らを待ってから3階に向かうか、それとも今向かうか。 選択が迫っている――。 ☆☆☆ 8月18日午後21時15分。 登也と凪は、空と電話を終えて家の中へと入ろうとしていた。 「凪、準備はいいか?」 「……ちょっと待て登也。この状況どうするんだ」 無視して行きたかったが、電話を終えた後に人が集まってきたのだ。 しかも誰が言ったのか、ひとりかくれんぼでの事件と知られてしまったせいで、更に野次馬は増える。 「みなさーん!危ないので中へは入らないでくださいねー!」 「おい!中は危ないぞ!」 「あ、押さないで!危険だから!本当に危険ですからね!」 「ったく……!」 野次馬から抜けて、中を覗こうとしたのか1階の窓を開けようとしていた少年を凪が止め、押してどんどん前に、玄関の前まで来ている野次馬の群れを登也が押し返す作業で、時間ばかり食っていた。 そして、その時二人は見た。 野次馬の中から、龍志狼が薄ら笑いを浮かべて、去っていく姿を。 「あの野郎……っ!」 「待て、登也。鬼ヶ原を優先しろ!」 「わかってるッ……!」 凪はそういいつつも、直感した。 ひとりかくれんぼがなぜこのタイミングで流行り出したか。 龍志狼の出現。 この二つが繋がるのを。 「押さないでッ!押さないでくださいッ!」 「いい加減にしろ!」 どんどん増える野次馬。 そして先ほどの少年がまた凪の目を盗んで、窓から入ろうとしていたのを再度止める凪。 この野次馬の群れをどうにかしなければ、中へ入る事すらままならないだろう。 ☆☆☆ 空…HP230/MP135/OP51/状態:重症(休憩を取るまで、行動する度にHP-200)
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/88.html
1 神崎信に呼び戻された貴方達は、村長の家へと来ていた。 彼と貴方達ハンター以外には誰もおらず、村長の奥さんにも席を外してもらっているようだった。 神崎「事情が変わった。これより蒼へと帰還する」 詳しい詳細等も言われずに、そう言われた貴方達の中に理由を求める声がある。 それを突っぱねようとしたが、飛鳥との関連を疑う者も出てきたため、神崎はため息をつくと簡潔に肯定とも取れそうな口の閉ざし方をした。 神崎「機密事項のため口外できん」 こうして、貴方達は強制的に大和の蒼へと帰還することになった。 色々と気になる事や、民羽六三郎の事も気がかりだったが、依頼主とも言える神崎の意向に逆らうことはできず、蒼へと引き返すのだった――。 戻る
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/252.html
最終階層・終わりと始まりの地 貴方達はエストレアの鏡により、最終階層である終わりと始まりの地の映像を見せられていた。 そこには漆黒の巨大な魔竜と、その背後にある繭の形をした巨大な機械装置が見える。 その2つ以外、何もない宇宙空間。 それが、最終階層の終わりと始まりの地であった。 「アドラメレク!」 「…となると、後ろの機械はハミルトンか」 そして、一度戦った者なら気づくだろう。 最後の始祖の悪魔、サルモンの姿がそこには無いという事に。 「…兄者」 「ああ…。まったく母者も厄介な奴を残して逝っちまったな」 皆から遥か後方、エストレアの視界に入らない位置から鏡を見ている二体の悪魔は、その映像を見てそうつぶやいたのだった。 創生竜アドラメレク撃破 ―改めて、ご苦労だった。アドラメレクを滅した事により、奴はこの空間とハミルトンの維持に使っていた力を、ハミルトンと共に別の次元へと移る事に成功したようだ。もう、お前達がすることは何もない。後1週間程で完全にこの異次元空間は消滅し、お前達は元いた場所へと戻るだろう― 「これで終わったんだね」 「サルモンの野郎の姿が見えねぇが…」 ―我も結界の再構築を行った。サルモンがこの拠点に攻めいることは無い。安心して、最後の時までここで過ごすがいい― 「本当にそれでよいのか?」 「…え?」 「おいロノ爺、俺達悪魔は消えるからって難癖は辞めといた方がいいと思うぞ?俺は麻衣や空たんとかのために尽力できたし悔いはない。…いややっぱり最後にハグしてちゅーして×××して○○○くらいはいいよね!?」 「自重しろ兄者」 「フォフォフォ、難癖か。本当にそうだといいのじゃがな?」 その言葉に、一同は黙る。 そして沈黙を破ったのはラウムだった。 「クソジジイ、テメェが言いたい事はわかるぜ。どうせハミルトンも破壊しろって言いてぇんだろ? でも無理なもんは無理だろ。昨日、茜達が親父殿と戦った場所は、4竜が揃ってこそ行けた場所だ。ここよりかなり別次元にあるそんな場所、さすがの俺でも行けねぇよ」 「たった5体の悪魔の中でのみ、最強を気取っている悪魔にはそうじゃろうて」 「アァ!?喧嘩売ってんのかジジイ!」 ブチギレたラウムを、フェルゼとベレトが止める。 笑っているロノウィに、訝し気に伍代が尋ねた。 「次のハミルトンは、アドラメレクの話によればおよそ1千年後。ハミルトンのあるエリアに行ける方法がないならば、それはその時代の者達に託すしかないのでは?それとも、お前なら何か方法を知っていると?」 「そんなもんは知らん。それにもし知っていても、教えるはずがないじゃろうが。ワシは敵対するつもりはもうないが、味方になってもおらんのだからな」 「だったら話を混ぜっ返さないでくれないか?お主のそういう所が、私は昔から嫌いなのだロノウィ」 「フォフォフォ!フェルゼらしいのう。まあせいぜい残りの1週間、別れを堪能するとよいわ」 ロノウィは、そういって水鏡流星や神崎信、織ヒカルを見た。 彼らだけではない、ここにいる尸黄泉はまたギルドの牢屋へ。派手な男や椿ヒメ、臥龍ヒアデス達はそれぞれの国へ。 またフェルゼやベレト、ウバルやラウムといった悪魔達とも今生の別れになるのだ。 あえて煽るような言い方をしつつ、ロノウィは消えた。 既に、今の世界は救われたのだ。 なのに今まで口出しをしなかったロノウィが、ここに来て絡んできた事に、疑念を抱く者はいるだろう――。 エリュシオン発進! 貴方達を乗せ、エリュシオンは拠点ごと飛び立った。 訓練所や休憩所とつながったまま、このエリア一帯を飛ばしている。 「見たかァ!!これぞ出雲の技術力よォ!!」 「半分以上は俺達悪魔の力だけどな」 「兄者、エストレアの力が半分以上だ。俺達は2割程度と謙虚にふるまっておかないと、こちらを睨みつけているぞ」 そう、ファニーやクレイだけでなく、フェルゼ、ラウム、ウバルと言った悪魔達。 エストレアの力や、エリュシオンにターボエンジンを6層の松原研究所にいってわざわざ強化した臥龍ヒアデスと双星ポルックス、玖珂ベルルムの力のたまものと言えるだろう。 全体を一度見た後、艦長である土御門伍代は全員へと告げる。 「これより、”規定ポイント”へと到達する。皆、準備はしておくように」 「えっ?ハミルトンの座標が分かったんですか?」 「いや、それはまだだね。ただ…悪魔組の報告が正しければ、そろそろ”向こうから座標を報せに来てくれる”はずさ」 その時、エリュシオンが大きく揺れる。 何者かの攻撃を受けたようだ。 「伍代さん!甲板に現れたようです!」 レーダーを見ていたポルックスは、伍代へと慌てて伝える。 一度頷いた後、伍代は貴方達を見た。 「総員、戦闘準備!まずは前哨戦として、始祖の悪魔サルモンを撃破する!」
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/241.html
12月中旬、午後13時(1日目)。 甚目寺禅次郎は、村長である橋加賀の家でまずは瞬芽と唐草に話を聞いた。 「…では、探せるところは全て探したんですね?」 「はい、でも真奈はどこにも…!」 「橋加賀さん、やはりパンドラも調べた方が…」 「じゃがのぅ、あそこは二階の窓しかないんじゃよ?そこから入るには、ハシゴか脚立は絶対にいる。村を駆け回ってたこの二人が気づかないはずないと思うがの~」 橋加賀孝蔵は、あまり禅次郎の提案に乗り気ではない。 それどころか、瞬芽と唐草もその話題には触れたがらない。 禅次郎はあからさまな3人の態度に目を細めると、意を決して尋ねた。 「あの、言いたくない事かもしれませんが、あの場所で何があったんですか?」 「じゃからそれはワシが説明して――」 「橋加賀さんに聞いたわけではないです、俺は唐草さんに聞いたんです」 唐草は、ドキッとした表情で禅次郎を睨む。 しまった、と橋加賀も表情を歪ませた。 『先程も言った唐草なら、色々知っているはずじゃ。パンドラを調べるために外部から来た変人じゃからの』 「そう、橋加賀さんは言ってました。唐草さん、教えてください。わざわざパンドラを調べに来た貴方でなければ、真奈ちゃん達は救えない」 暫く沈黙が流れた。 橋加賀も隠しているのは分かるが、おそらく彼を突くよりは、唐草の方がやりやすいはず。 禅次郎はまっすぐに彼を見続けると、彼はため息をついた。 「わかった、話せばいいんだろ」 「唐草!」 「村長、この人はハンターなんでしょう?だったら解決してくれるかもしれないじゃないですか」 「じゃがのう…」 渋る橋加賀を横目に、唐草は話を切り出す。 「ええと…」 「甚目寺です」 「甚目寺さん、貴方はパンドラをどんなものだと思ってます?」 「どんなもの…ですか?」 「はい。ぱっと思いついたものを言ってみてください。貴方は詳しく調べてなくても、見たんでしょう?」 ここに来る時に見た、村外れにある一軒の家。 その家は入る扉はなく、二階に窓が一つあるだけの不思議な一軒家。 「正確には、家ではありません。 例えば神様を祀るために神社があるように、あれは家ではなく祀るためのものなのです。 ですから、子どもが悪戯しないように、いつもは人が入れないように入口も塞がれています。 まあ、換気しなければ偉いことになるので、たまに大人がハシゴで窓だけ開けるそうですがね」 「成程…では時間も無いので、もう一つだけ。」 先程からそわそわしている瞬芽さんを見つつ、今聞けるのはもう一つくらいだろうと判断した禅次郎は、唐草に尋ねた。 「そこで、何を祀っているんですか?」 ――。 ☆☆☆ 禅次郎がハシゴを使い、2階の窓を外して中へと入る。 「気を付けるんじゃぞー!」 村長の橋加賀、唐草、瞬芽も不安そうに見ている中、禅次郎は彼らに手を振って応えると、中へと入った。 2階は何もない、強いて言うなら長年誰も入っていないせいか、埃がかなり溜まったただの部屋だった。 「何も無いな…」 禅次郎は部屋から出ると、2階はどうやらその一部屋しかなかったようなので、隣接する階段を降りて1階へとやってきた。 その間、後輩3人の電話を思い返していた。 『ぜんじろ先輩、大丈夫ですか…?何かわかればよかったのですけど…』 紅の商店街で聞き込みをしている福良練からの情報の収穫は、何もなかった。 場所が悪かったのか、蒼くらいなら情報くらいは聞けただろうが…。 『収穫無しです…』 『ジジ先輩、ごめんなさい…』 そう切り出したのは粥満の市民図書館で調べている藤八沙耶と、茜の久馬堂で調べていた行成ハナだった。 得た情報は、パンドラという都市伝説について。 『結構古くからある噂のようで、その内容は蒼のある村で、決して立ち入ってはならない家があるという。 その家に入って鏡台の引き出しを開けてしまうと…』 それしか書かれておらず、その先は不明。 練もパンドラ自体を知っている、という人物はいたものの、沙耶が調べたような情報までは詳しくなかった。 ホラー好きなら知っている、程度でしかないのだ。 練もそうだが、この怪異については情報が少なすぎるのだ。 おそらく、橋加賀の姉は鏡台にある引き出しを開けたに違いない。 そしてそのせいで狂ってしまったのだろう。 だが、一体何があった? 果たして、それは今もあり、自分がそれを調べることで同じようになってしまうのではないか。 ともかく、今禅次郎がいる村までの道のりは、練、ハナ、沙耶へと伝えてある。 彼女達が更に調べ物をするか、現地に来てくれるかはわからないが、少なくとも他都市で調べるよりは効率は上がるだろう。 『実は、彼女は俺の父さんが看護してたんだよ』 唐草から聞いた話は、橋加賀の離婚した母親と姉が既に亡くなっている事。 彼女達は蒼の大都市に移り住んだ後、結局姉は衰弱死、母親もその後に自殺しているらしい。 そして唐草の父親は、その蒼の大都市の病院の看護師で、橋加賀の姉の担当だったということくらいか。 話を整理する。 まず、橋加賀の姉は友人達とパンドラに忍び込んだ。 そこで、おそらく鏡台の引き出しを開けてしまい、廃人になってしまったのだろう。 おそらく沙耶やハナが調べたパンドラの都市伝説は、廃人になった橋加賀の姉の友人の手によって流された噂なのだろうと考えてしまうのは早計だろうか。 それで辻褄はあう。 なぜなら、禅次郎が降りてきた1階にも、部屋が1つ。 どこからか人の気配を感じつつも、一先ず一つしかない部屋へと入る禅次郎。 「これは…」 さすがの禅次郎も言葉を失う。 鏡台があり、その鏡台を見るようにコートなどをかけるコートかけが置いてあるのだ。 もちろんコートがかかっているわけではなく、コートかけの帽子を掛けるところにあるのは、カツラ。 女の長い髪の毛のカツラなのだ。 それは果たして本当にカツラなのか? 嫌な気配をひしひしと感じた禅次郎は、それを警戒しながら、近寄らないように鏡台まで近づく。 まるで、鏡台を見ているかのような女の髪のカツラ。 鏡台と女の髪のちょうど真ん中に禅次郎が立つ形となる。 気味の悪さを感じながら、鏡台の引き出しを開けた。 そこには名前が書かれている。 ハナコ、サダコ、ヨシミ、ミサキ。 「ミサキ…?橋加賀…岬?」 橋加賀の姉、橋加賀岬。 その名前が確かにあったのだ。 どういう事かと考えようとした瞬間、鏡の中でコート掛けの髪のカツラが、禅次郎へと迫ってきている! 「なっ…!?」 咄嗟にスピードワールドで時間を止め、鏡台から離れる禅次郎。 カツラは動きを止め、禅次郎は鏡台から離れて急いで二階へと戻り、窓から外へ出た。 「おお、戻ったか!一体中に何があったんじゃ!?」 「はぁ、はぁ…」 心配をして尋ねる橋加賀や、何も言わないが何があったのか聞きたそうな瞬芽や唐草を見て、まず首を横に振る禅次郎。 その二人は特に、落胆の色を隠せなかった。 「結局ここにもいないのか…」 「どこに行ったのかしら…」 「いえ、違います。おそらく真奈ちゃん達達は中にいます」 「どういう事じゃ!?」 禅次郎が1階で感じた人の気配。 部屋には、鏡台とカツラしかなかった。 では、あの気配は? 禅次郎はパンドラの裏手に回ると、小さな子供ならやっと入れるくらいの穴を見つけた。 それは、パンドラの中につながっている。 「ここか…」 橋加賀から懐中電灯を借りて中を照らすと、そこには倒れている二人の少女が。 瞬芽真奈と、そういえば名前を聞いていなかったが、唐草の娘に違いない。 「おお!お手柄じゃ!!」 「よかった!今すぐ壁を壊そう!」 救出された二人は、静かな寝息を立てて眠ってしまっているようだ。 どうやら入ったのは簡単だが、出る時は体をそらせないと出れないような穴の形だから、そのままそこで眠ってしまったのだろう。 これで一件落着。 そう言ったのは橋加賀だ。 本当にそうか? あの鏡の中で禅次郎に向かってきた髪はなんだったのか。 それを突き止めるまでは、まだ終われない――。